STEP 1
アイデア創出と事業機会の発見
[世の中の変化] マクロ環境の機会を捉えているか?
- ☐ 調査を通じて追い風となるメガトレンドや将来の変化を特定できているか?
- ☐ 新トレンド、新しい法律、規制緩和、技術革新など、事業機会に繋がりうる具体的な変化をリストアップできているか?
[顧客の課題/ニーズ] 深いインサイトに基づいているか?
- ☐ ターゲット顧客は誰か、具体的にイメージできているか?(ペルソナ設定の初期案)
- ☐ 顧客が抱える「不便・不満・不安」といった、まだ解決されていない、あるいは既存の解決策では不十分な課題を特定できているか?
- ☐ その課題は、顧客にとってどれほど深刻か?(Nice to have / Must have の見極め)
[自社の強み] 自社のアセットを活かせているか?
- ☐ 自社の技術、人材、ブランド、顧客基盤、販売網などの経営資源(アセット)を客観的に棚卸しできているか?
- ☐ その強みは、競合他社にはない独自のものか?模倣されにくいか?
- ☐ 特定した顧客課題の解決に、自社の強みをどのように活かせるか説明できるか?
[アイデアと仮説] 検証可能な形になっているか?
- ☐ 上記3つの要素(変化・課題・強み)を掛け合わせた事業アイデアを、質より量で10個以上出せているか?
- ☐ その中から有望なアイデアを3〜5個程度に絞り込めているか?
- ☐ 絞り込んだアイデアを**「[ターゲット顧客]は[特定の状況]で[課題]を抱えている。我々は[自社の強み]を活かして[解決策]を提供することで、[提供価値]を実現できるのではないか?」**という仮説の文章で明確に記述できているか?
- アイデアリスト
- 有望アイデア概要シート
環境、トレンド、顧客像を調査し、事業機会のヒントを得る。
顧客の「不」に着目し、解決すべき本質的な課題を見つけ出す。
自社の強み(アセット)を客観的に把握し、活用方法を検討する。
様々な発想法を用いて、質より量で事業アイデアを幅広く出す。
独自の評価基準で有望なアイデアを絞り込み、仮説を立てる。
STEP 2
市場調査と顧客理解
[市場の魅力度] 戦う市場として適切か?
- ☐ ターゲットとする市場の規模(TAM/SAM/SOM)は十分か?また、その市場は成長しているか、縮小しているか?
- ☐ 競合は誰で、どのような強み・弱みを持っているか?市場の競争環境は激しいか?
- ☐ 競合と比較して、自社のアイデアが持つ明確な優位性(差別化要因)は何か?
[顧客の実在と課題の確からしさ] 顧客は本当に困っているか?
- ☐ 想定したターゲット顧客は実在したか?(顧客インタビュー、アンケート等)
- ☐ 顧客は、我々が仮説として立てた課題を、同じように認識しているか?
- ☐ 顧客はその課題を解決するために、既にお金や時間を使っているか?(課題の深刻度の裏付け)
- ☐ 当初想定していなかった、より本質的な課題やインサイトを発見できたか?
[ソリューションの受容性] 解決策は求められているか?
- ☐ 考えた解決策のコンセプトや簡易的な試作品(ペーパープロトタイプ、モックアップ等)を顧客に見せたか?
- ☐ 顧客は「欲しい」「使ってみたい」というポジティブな反応を示したか?
- ☐ 「もしこの製品(サービス)が〇〇円なら買いますか?」といった質問で、お金を払う意欲(Willingness to Pay)を確認できたか?
[仮説の検証結果] 学びを次に活かせるか?
- ☐ 調査結果から、当初の仮説のどの部分が正しく、どの部分が間違っていたかを明確に説明できるか?
- ☐ 調査結果を踏まえて、事業仮説をより精度の高いものに修正できたか?
- ☐ 次のステップに進むべきか、あるいは撤退・方向転換すべきかの判断理由を客観的なデータや事実を基に説明できるか?
- 市場調査レポート
- ペルソナシート
- 顧客インタビューサマリー
市場の規模、成長性、将来性をデータで把握する。
競合の強み・弱みを分析し、自社の勝機を見出す。
ターゲット顧客像を実在する人物のように具体化する。
顧客へのインタビューを通じて、課題と解決策の仮説を検証する。
STEP 3
事業コンセプトの具体化とビジネスモデル構築
[価値提案] 誰に、何を?
- ☐ 顧客セグメント: ターゲット顧客をさらに具体的に定義できているか?(デモグラフィック、サイコグラフィック、行動変数など)
- ☐ 提供価値: 顧客のどんな課題を、どのように解決するのか?競合にはない独自の価値は何か?を簡潔な言葉で表現できているか?
[提供方法] どうやって?
- ☐ チャネル: 製品やサービスを顧客に届け、知ってもらうための経路(販売網、広告、Webサイト等)は具体的に設計されているか?
- ☐ 顧客との関係: 顧客とどのように関係を築き、維持・発展させていくか?(例:コミュニティ、カスタマーサポート、ロイヤリティプログラム)
[収益性] どう儲けるか?
- ☐ 収益の流れ: 誰が、何に対して、いつ、いくら支払うのか?マネタイズの仕組み(売り切り、サブスクリプション、広告等)は明確か?
- ☐ コスト構造: 事業運営で最も大きなコストは何か?固定費と変動費の内訳はどうか?
[実現性] 実行できるか?
- ☐ 主要な活動: 価値を提供するために不可欠な活動(開発、製造、マーケティング、営業等)は何か?
- ☐ 主要なリソース: その活動に必要な経営資源(ヒト、モノ、カネ、知的財産等)は何か?自社で保有しているか、外部から調達する必要があるか?
- ☐ 主要なパートナー: 自社だけでは実現できない場合、協業すべきパートナーは誰か?
[全体像の整理] 俯瞰できているか?
- ☐ 上記の要素を「ビジネスモデルキャンバス」や「リーンキャンバス」といったフレームワークに落とし込み、各要素の矛盾や抜け漏れがないか確認できているか?
- 事業コンセプトシート
- ビジネスモデルキャンバス
- MVP要求定義書
事業の核となる「顧客への約束」を明確に言語化する。
ビジネスモデルキャンバス等で、儲けの仕組みを設計・可視化する。
価値を検証するための最小限の製品・サービスを定義する。
コンセプトを簡潔に伝え、初期の反応を得るための準備を行う。
STEP 4
事業計画書作成とプレゼンテーション
[事業計画書の完成度] 説得力のある文書になっているか?
- ☐ エグゼクティブサマリー: 事業の全体像と魅力、必要な投資額と期待されるリターンが数ページで理解できるようにまとめられているか?
- ☐ 市場機会と戦略: これまでのステップで検証した市場分析、顧客課題、競合優位性、事業戦略が、第三者にも分かりやすく記述されているか?
- ☐ 実行計画: 事業立ち上げから軌道に乗るまでの具体的なアクションプランが、タイムライン(マイルストーン)と担当者を明確にして示されているか?主要なKPI(重要業績評価指標)は設定されているか?
- ☐ 財務計画: 売上、費用、利益の予測が3〜5年分作成されているか?その算出根拠は明確か?(損益計算書、キャッシュフロー計算書は必須)
- ☐ 体制: 事業を推進するコアメンバーとその役割、必要なスキルセットが明記されているか?
- ☐ リスク分析: 想定されるリスク(市場、技術、競合、法規制等)と、それに対する具体的な対応策が検討されているか?
[プレゼンテーションの準備] 意思決定を促せるか?
- ☐ ストーリー: なぜ今、この事業を我々がやるべきなのか?という「Why」から始まる、聞き手の心を動かすストーリーになっているか?
- ☐ 明快さ: 複雑な内容を避け、図やグラフを効果的に使い、キーメッセージが明確に伝わるか?
- ☐ 要求の明確化: プレゼンの最後に、聞き手(経営層)に何を判断し、承認してほしいのか(必要なヒト・モノ・カネ)が具体的に示されているか?
- ☐ 質疑応答対策: 想定される質問とその回答を準備できているか?特に、事業の弱みやリスクに関する質問に誠実かつ的確に答えられるか?
- ☐ 情熱と自信: 事業にかける想いや成功への自信が、熱意として伝わるか?
- 新規事業計画書
- プレゼンテーション資料
事業全体の計画を具体的に文書化し、投資判断を仰ぐ。
意思決定を促すため、論理と情熱を込めたストーリーを構築する。
あらゆる質問に的確に答えられるよう、リスクや懸念点を洗い出す。